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死後の恋の考察 夢野久作を読んでみた

夢野久作著「死後の恋」を読んでみたので、あらすじと感想を。
長文です。

【あらすじ(ネタバレ含む)】
浦塩(ウラジオストック)の町で、キチガイ紳士と呼ばれている男が、ひとりの日本人を捕まえて語りだす。
それは彼の身に起こった不思議な話で、だれも信じてくれないとのこと。
「(この話を聞いて、あなたが)私の運命を決めてください」
という。

彼が語ったのは、ひとりの少年兵についてだった。

この自称「キチガイ紳士」は、現在24歳(これも自称。見た目は40代)。
おかしな話を周りにしまくって除隊されたが、元兵士だった。

この兵役時代、彼はひとりの少年兵に出会う。
紳士は自称貴族であり、少年も品があるから貴族だろうと察する。

この少年に、ある日宝石を見せられる。
彼は間違いなく本物の高貴な宝石に違いないと思い、この宝石が欲しくなる。
そして偵察兵として二人で志願すれば、あわよくばこの少年が死んでくれるかもと、とんでもないことを考える。

二人は偵察兵として移動中、敵の乱射を受ける。
仲間は森へ逃げ込んだが、自分は足に銃弾を食らってしまい、草むらで身をひそめる。
しかし仲間が逃げ込んだ森からも銃が乱射される音が聞こえた。

やがて静かになり、なんとなく森へ向かう。
森に入ったところで、宝石のことを思い出す。
そこで、ちょっと気が大きくなった時に、思い切って火をつけたら、仲間が裸で回りの木にくくりつけられていた。

そこで、はじめて少年兵を死を知り、
そして彼ではなく、彼女であったことを知る。

宝石は、腹に銃で撃ちこまれていた。
それを取り出したとき、自分は老け込んでしまったのだ。

すべて語り終えたとき、日本人は信じてくれなかった。
彼は叫ぶ。
「ああ、アナスタシア内親王殿下・・・!」

---------------------------------------------------

【感想と解釈】
正直、読むひとによって、解釈が大きく変わるように思います。
なので、だいたいこんなところかなあという解釈を3つあげてみます。

① 紳士が語ったことはすべて真実
紳士は「日本人」に対して、自分の身に起こった本当のことを語った。
少年兵は皇帝の娘、アナスタシア殿下であり、彼女は自分に惚れていた。
自分に宝石を見せたのは、この自分と結婚したかったからだ。
宝石は本物だが、自分は彼女の死後、彼女に恋をしたから、もうこれはいらない。
あなたが信じてくれれば差し上げるが……なぜ信じてくれないのですか。
という切ない思いから、最後にアナスタシアの名を叫んだ。

② すべては紳士の妄想
紳士は「おかしなことばかり言って除隊された」わけである。
そしてまわりはみんな、宝石は偽物であると言っている。
つまり彼は戦場で、精神を病んでしまったのだ。

少年兵がいたことも、だれの口からも語られていない。
だから、少年兵がそもそもいたことも妄想かもしれない。

それに、もし宝石が本物であれば、敵は持ち去っているはず。
それをせずに腹に打ち込んだということは、偽物の公算が高い。

また、もし少年本人が宝石を隠そうと自分で自分の腹に打ち込んだなら、死の間際だったことになるがそういうわけではなく(彼は撃たれていない)
おまけに外から見えているのだから隠しきれてもいないことになる。

よって宝石は偽物であった可能性も捨てきれず、しかも惜しげもなくそれを差し上げましょうと言っているあたりから、すでに胡散臭い。

③ 日本兵こそアナスタシアである
この日本兵、じつは「日本人」とは語られていない。
「日本の軍人」「日本の兵士」などと言われているだけである。
また、非常にロシア語がうまい。

彼はアナスタシアが変装していることを見抜き、作り話をすることにした。
理由は色々考えられるが、たとえば「あなたが誰だかわかっていますよ」という脅しを遠回しに伝えるため。

または、アナスタシアに恋していて、正体に気づき、
お近づきになるための妄言。
それであれば、ただ話を聞いただけの人物に対し
「私の恋を満足させてくれた」(あなたが聞いてくれて満足した)
というセリフが出てくるのも自然になる。

しかし聞き手がその本人なのだから、すべて作り話であることもすぐ察する。
そこで立ち去ろうとし、紳士は驚いて声をかける。
「まって、逃げないで!
ああっ、アナスタシア内親王殿下……!」

---------------------------------------------------

以上、だいたい思いついた内容です。
「不思議で切なく、耽美な物語」
だという感想も多々見かけたのですが、
私としては読了後、そういう感想は受けなかったんですよね。
腑に落ちない点が多すぎる。

それは上記でも書いた
・ロシア語がうますぎる日本兵
・宝石を残していった理由
・宝石がほしいと思っていたのに、急に考えを変えること
・最後の挙動不審
など。

どちらかというと、最後の最後で
「あなたに聞いてもらいたかった」感が強く、
それがかなわなかった悲壮感のほうが強い気がしました。

が、しかし、私は批評家ではないので、推察することしかできませんが・・・。
余韻を感じさせるのが目的なのか。
じつは、真実はこれという着地点があるのか。
ご存知の方、教えてください。

ところで、物語そのものが耽美さを感じさせることは事実です。
短い物語なので、気になったらぜひご一読ください。
Amazonの青空文庫なら、Kindleで読めます。
(私もこれで読みました)

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